東名阪の陸上製油所出しはガソリンが軟調に推移した。9月に入り悪天候が続いたことなどから小売出荷が振るわない。輸入採算の改善で輸入玉が流入し、供給潤沢感が広がったことが重なり、需給に緩みが生じた。ENEOS、出光興産、コスモ石油マーケティングが22日以降の仕切りを実質0.1円引き下げたことも弱材料として働いた。
一方、灯油、軽油にはやや堅調さがみられた。手持ちが少なくなり始めた卸業者が買いに回るなどしたため、需給タイト感が生まれた。前年実績をベースにした元売り販売枠がもともと少なく、需給が締まりやすい環境だ。前年に市場で存在感があった輸入玉の流通が今年は乏しいことが背景にある。