LNG=10月3~7日: ペトロナスがフォースマジュールを宣言
【DES北東アジア】 マレーシア国営ペトロナスは先週半ば、ビントゥルプロジェクト(年産2,800万トン)の供給に関して不可抗力条項の適用(フォースマジュール)を宣言した。ガス田からドゥアプロジェクトに天然ガスを送っているサバ・サワラク・ガスパイプライン(SSGP)が大雨による地滑りで、9月21日に損傷したことを受けた措置。複数の市場関係者によると、SSGPは7月から試運転として、最大送ガス能力の50%前後で稼働していたことから、今回のフォースマジュールに伴う減少は月間3カーゴ程度だと伝えた。また、一部の長期契約者は事前に代替玉の確保に動いていたようだ。SSGPは以前から火災などの障害が頻発しており、2020年1月にも破裂事故を起こしていた。フォースマジュールの解除時期は明らかにならなかった。 【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 パキスタンLNG(PLL)が10月3日に締め切った2023年起こし6年間を対象とした買付け入札は、応札がなくキャンセルされた。応札がなかった理由についてPLLは「特に2023~2025年は世界的規模で供給が逼迫すると見ている取引関係者が多いことが影響しているのではないか」と伝えた。PLLは2026年着以降で再入札の実施を検討した。 【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 トルコ国営のボタシュが10月4日締めで買付け入札を開示した。対象は10月着、11月着、12月前半着、12月後半着、1月前半着、1月後半着、2月前半着、2月後半着、3月前半着の合計9カーゴ。ボタシュが買付け入札を行うのは約2カ月半ぶり。同社は前回、7月20日締めの入札で11月~2023年3月着計8カーゴを購入した。 |