LPG= 10月24~28日:11月後半~12月前半着の買い気高まる
CFR極東:
先週の極東着相場は買い気の高まりで急伸した。Rim Asia Indexは27日時点で、プロパンが663.75ドルと21日比38.25ドル高、ブタンは653.75ドルと同比48.25ドル高となった。CP予想上のプロパンとブタンの格差縮小に伴い、ブタンの上げ幅はプロパンのそれを上回った。11月後半~12月前半着プロパンに対する買い手が表面化した。26日までに11月後半着プロパン2万3,000トン2カーゴが11月極東着市況対比1ドルのディスカウント~フラットで成約された。期先高が形成されていたことから、輸入業者がスポット購入に動いたとの見方が聞かれている。12月前半着では、トレーダー勢がプロパン2万3,000トンを物色。一方、パナマ運河の滞船日数の拡大で自社のカーゴの到着時期が定まらず、売り手は販売打診を控えた。
FOB中東:
11月CP予想は原油高や極東着相場の上昇を受け、プロパン600ドル前後、ブタン590ドル前後に上方修正された。11月積みでは、ブタンの買い気が回復傾向にあることから、CP予想上のプロパンとブタンの格差は10ドル前後に縮まるべきとの見方が寄せられている。カタール国際石油製品販売会社(QPSPP)が販売入札を通じ、11月10~12日積みプロパン/ブタン各2万2,000~2万3,000トンを中国輸入1社に販売した。成約価格は11月CP対比20ドル前後のディスカウントとみられる。
日本国内:
11月渡しの陸上市場は京浜相場が週末にプロパン96,500~97,500円、ブタンが95,000~96,000円に上昇した。先高観が主因。11月CP予想の上方修正を受けて、11月CP確定後に陸上相場が強含むとの先高観が台頭した。元売り1社はプロパン97,000円、ブタン95,000円台半ばでスポット供給中と伝えられたが、同社は数量制限を検討している様子。一方、複数のディーラーが値ごろ感から11月CP確定前の購入に動いたとみられる。