LNG=1月30日~2月3日:オマーンLNGが長期契約による販売を活発化
【FOB中東、DES南アジアおよび中東】 国営オマーンLNGが2025~2026年起こしの長期契約の締結を進めた。同社は1月30日、トルコ国営ボタシュと長期契約を結んだ。オマーンLNGはこれまでに、JERA、伊藤忠商事、三井物産、英シェル、仏トタルエナジーズ、タイ石油公社(PTT)とも長期契約を結んだ。JERA、シェルと結んだ契約価格は、北海ブレント原油価格の13.3~13.4%となった。また、東京ガスと大阪ガスもオマーンLNGとの交渉を続けていが、欧系プレーヤーは「2社(東京ガスと大阪ガス)はこれまで契約された価格を割高と見ているため、交渉に積極的ではない」と指摘した。関西電力はオマーンLNGとの交渉を断念したと伝えられた。 【DES北東アジア】 韓国中部電力(KOMIPO)が2月1日応札の締め切りで開示したDESベースの買付け入札は、北東アジア着のスポット市況リンクで落札された。今回の入札では、6社前後の売り手から応札があった。入札の対象は3月21~23日着の1カーゴだった。KOMIPOは追加のスポット調達を予定しておらず、夏場までは長期契約玉の引き取りに注力する意向。 【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 米フリーポートプロジェクト(年産1,500万トン)の生産再開の時期が3月へとずれ込むとの見方が強まった。同プロジェクトを管理運営するフリーポートLNGは1月下旬、米運輸省でパイプラインを管轄する安全当局に対して部分的な稼働再開に関する申請を提出した。LNGの生産設備に送られている少量の天然ガスに関して、窒素を使って冷却する設備の稼働を開始したというもの。日本企業は「今回の申請は、LNGの生産再開に対する直接的な申請ではなく、生産再開に向けた準備段階で必要なもの。今後もLNGの液化設備を本格稼働するまでには多くの申請が必要となり時間がかかるだろう」と指摘した。 |