国内石油製品=4月10~14日:陸上ガソリン、補助金効果で買い気後退
海外原油の底上げが進んでおり、WTI原油は82ドル台まで上昇している。元売り3社は第2週と第3週で原油コストを織り込んだ仕切り価格を計9円引き上げたものの、補助金の支給で上げ幅は実質ベースで計0.4円にとどまるなど、激変が緩和されている。ガソリン需要期のGWを控えるなか、市場では原油上昇に対し、補助金によるコスト相殺から売買双方で緊張感を欠いている。製油所出しガソリンは千葉が128.45円、阪神が128.1円で第3週を終えており、ともに10日から1.2円相当の値下がり。上げ観測の後退で積極的な買い気が浮上しない状況だ。
一方、製油所関連では、京浜地区で複数が定修、ないしは装置不調による製販ギャップが徐々に表面化しつつある。とくに出光興産は北海道、千葉、水江、さらに愛知の各製油所で定修や装置不具合を抱えていると複数の市場関係者が伝えた。詳細は判然としないものの、水面下で元売りや商社間の市中調達が進んでいるとの声も寄せられている。
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