LNG=5月29日~6月2日: 中韓の需要家、割安感から買い意欲強まる
【DES北東アジア】 買い気が回復している。欧ビトールが7月中旬着を北東アジア着スポット市況連動で買い唱えている。また、相場がこのところ軟調に推移していたことから、中国や韓国の需要家が割安感からスポット調達への関心を高めている。韓国中部電力(KOMIPO)が7日応札の締め切りで、DESベースの買い付け入札を開示した。入札の対象は8月3~5日着1カーゴ。加えて、中国の電力会社深圳能源が5月30日応札の締め切りの入札を通じて、8月中旬~下旬着を9.20~9.30ドルで購入した。この他、中国の独立系エネルギー企業のなかで、少なくとも2社が5月30日に夏場着の複数カーゴを調達していたようだ。さらに中国のガス需要家も夏場着の調達余地を残している。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 DES南アジア市場では、インド国営石油(IOC)が30日応札の締め切りで開示していた入札を通じ、6月30日ダヘジ基地(年間受入能力1,750万トン)着1カーゴを買い付けた。この入札は欧トレーダーが8.70ドルで落札していたようだ。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 ノルウェーのスノービットプロジェクト(年産420万トン)出しの供給懸念が強まっている。同プロジェクトは液化設備で発生した障害により、5月31日から生産が再び停止した。同プロジェクトでは、コンプレッサーの不具合に伴い、5月下旬に液化設備の稼働が停止。オペレーターのエクイノールが修復作業を進め、5月27日に出荷が再開したばかりだった。日本企業によると、「稼働再開の時期は明らかではない」という。
|