国内石油製品=7月3~7日:陸上ガソリン、買い気鈍化で上値重い
7月に入り、元売り各社は第2週の系列向け仕切り価格を実質0.4円引き下げ、卸業者の多くが卸価格を見直した。もっとも、市場関係者の多くが実質据え置き、ないしは小幅高を見ていたため、やや拍子抜けと伝える声も多かった。系列仕切り価格の引き下げを織り込み、製油所ガソリンは千葉が週間で0.25円、阪神は0.2円の下げ。
6月から補助金の段階的な減額による小売価格の上昇を受け、市場では先高が根強い反面、値上げによる実需の後退、毎週の上げを見越した在庫玉確保済みなど、新規買いが出難いと指摘する市場関係者も多い。全国の平均小売価格は3日に172.5円と、昨年2月以来の172円を突破。食料品も7月から追加値上げが進んでおり、夏の行楽需要を前に、消費者は支出に一層シビアとなりそうだ。
関東地区の定修や突発的な装置トラブルは落ち着き、足元でタイト感は見られない。一方、阪神は定修や突発的な装置トラブルがここにきて目立つ反面、九州地区では大雨による被害も出ており、ガソリン需要に対する強弱材料が交錯している。
気象庁が6日まとめた1カ月予報によると、全国的にお盆前まで気温は平年を上回り、猛暑となりそうだ。
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