石油化学=8月21~25日:エチレン小幅高、減産継続で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場および北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は上げ下げまちまちとなった。原油相場の動きを移した。ベンゼンの取引では誘導品であるスチレンモノマー(SM)相場がこのところ堅調となっていることは支援材料に挙げられた。PXの取引では誘導品であるPTAの採算悪化により先行き定修実施などで需要が減退するとの懸念が、相場の重しとなっているもよう。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は強含んだ。原料コストが堅調に推移するなか、エチレン設備で減産が続いていることを受けた。ただ、このところのエチレン相場の上昇を誘導品の価格に転嫁できておらず、エチレンに対する買い気はそれほど強くないようだ。
アジアのプロピレン相場は全般的に静かな商況となった。
北東アジア着市場では、売り物が限られているなか、様子見ムードが強い。
東南アジア市場では、石化メーカー1社が8月後半積み合計4カーゴを対象に販売入札を実施した。このうち、3カーゴが落札されたが、残り1カーゴは詳細不明。
アジアのブタジエン相場は様子見が中心となった。
アジアのブタジエン市場では商談可能な売り物がなく、売買双方とも取引を急がない商況となった。
東南アジア市場では、マレーシアの石化メーカー1社のブタジエン設備が再開作業に入った。
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