原油・コンデンセート=8月21~25日:PTTがベトナム産ソンドックを手当て
中東 10月積みオマーンの商いでは、台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)が21日、50~100万バレルをスポット購入した。シンガポールのトレーダーは成約価格について「ドバイ市況に対して70セントのプレミアムだった。10月後半積みを11月着ベースで販売したようだ」と指摘した。FPCCは入札および個別交渉を通して定期的にオマーンをスポット購入しており、7月下旬にも8月積みオマーン200万バレルを9月着ベースで購入していた。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 地中海産原油の商いでは、アゼルバイジャン産のアゼリはほぼ欧州で消化されており、アジア向けのアービトラージは閉じているようだ。アジア向けに売り唱えると、10月CFR東南アジア着ベースでDTDブレントに対して9ドル超えのプレミアムとなるため、競合油種と比べた割高感から販売が難しいとの見方が寄せられた。一方、欧州でのアゼリの需要は引き続き堅調と伝えられた。中間留分のマージンが高値水準を維持しているため、CIFオウガスタの成約水準はDTDブレントに対して5ドル超えのプレミアムと伝えられた。
南方 10月積みベトナム産の商いでは、ベトナム国営PVオイルが実施したソンドックの販売入札は、タイ石油公社(PTT)がDTDブレントに対して6ドル台のプレミアムで落札した。16日応札の締め切り、22日有効期限で実施されたこの入札の対象は、10月20~26日積みのソンドック10万バレルだった。
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