国内石油製品=9月25~29日:陸上ガソリン、10月市況を意識
9月最終週の陸上ガソリンは、10月から追加拡充される補助金を見越し、買い手の買い控えが顕著となった。シルバーウィークを終え、目先は大きなイベントもないため、買い気が盛り上がる気配は薄かった。
一方、売り手の商社や広域系は補助金拡充に伴う卸価格の実質大幅引き下げを織り込んだ販価を広く提示するなど、売買双方で下げの勢いを増す週だった。週間で千葉は前週比4.95円安の130.3円、阪神は同3円安の131円。10月5日の系列仕切り改定では、補助金の算定基準となるレギュラーガソリン全国平均小売価格168円に対し、過去最高値水準185円までの格差17円に適用された補助率が30%から60%に拡大される。
複数の市場関係者によると、レギュラーガソリンの小売販売は補助金拡充効果による値下がりも奏功し、前年比で大幅な減販はないという。全国の小売激戦地区では実質160円前半、一部160円割れの店頭価格も出始めており、資源エネルギー庁がまとめる全国平均価格と実際はやや異なるようだ。同庁がまとめた直近9月25日現在のレギュラーガソリン小売価格は全国平均で前週比1.5円安の180.5円だった。
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