原油・コンデンセート=10月2~6日:太陽がウムルル100万を購入
中東原油/コンデンセート アブダビ産原油の12月積み商いでは、ウムルルに成約が聞かれた。価格は不明ながら日本の太陽石油が100万バレルを英シェルから調達した。シンガポールのトレーダーは、太陽石油が他社に先駆けて早めのタイミングでスポット購入に動いたことに関して「ウムルルに限らずアブダビ産各種の12月積みの相場を先高と判断して手当てを前倒しにした」と伝えている。一方、国営サウジアラムコは5日、アジアの契約者向けとなる11月積みのアラブ・ライト原油(AL)のOSPをドバイおよびオマーンの市況平均値に対して4.00ドルのプレミアムと前月から40セント引き上げた。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート インドネシアの国営プルタミナは10月2日に締め切った12月着の追加のスウィート原油の買い付け入札で、南方産に加えて、複数のアフリカ産などの域外産カーゴを手当てしたようだ。同社は西アフリカ産としてナイジェリア産のオクワイボメを欧州のビトールから、ブラジル産のシュルルを仏トタルエナジーズから手当てしたようだ。加えて、中国国際連合石油化工(ユニペック)から米国産WTIも購入したようだ。プルタミナは上述の入札に先だち、既報のとおり、12月着としてアンゴラ産カビンダ、ジラソルとブラジル産トゥピも購入しており、インドネシアの旺盛な原油需要を示唆している。
南方原油/コンデンセート インドネシアの国営プルタミナが2日締め切り、4日有効期限で実施した追加の12月着スウィート原油の買付け入札を通じて、11月積みブルネイ産セリアライトとマレーシア産ミリを購入したと伝えられた。落札価格は不明ながら、売り手はいずれも欧グレンコアだったもよう。また、プルタミナが2日締め切りで実施した同国石化TPPI向け12月着コンデンセートの買い付け入札が落札された。市場関係者によると、プルタミナはこの入札を通じて、豪州産コンデンセートと域外産コンデンセートを各1カーゴ調達したようだ。豪州産に関してはNWSCかウィートストーンの可能性が指摘された。
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