国内石油製品=11月6~10日:陸上ガソリン、補助金相場から需給相場へ
補助金拡充に伴う相場の大きな動きが無くなり、陸上ガソリン市況は落ち着き始めている。もっとも、11月は年末年始の消費期間前とあって、家計は節約志向も強いようだ。補助金によりガソリン小売価格は政府目標の175円前後まで抑制されたものの、卸業者や小売業者の多くが足元は減販、ないしはよくて前年並みと伝えている。
一方、先週末から北海道や東北地区を中心に冷え込みが強まり、札幌市で初雪を観測するなど、灯油商戦がようやく本格化し始めた。気温の低下や降雪は灯油需要の盛り上がりだけではなく、暖房需要でA重油、除雪関連で軽油の需要も左右する。気温や積雪動向は燃料需要に直結するだけに、関心はさらに高まりそうだ。
卸向けガソリンは、千葉が週間で1.5円高、阪神が同1.6円高の130.25円で並んだ。元売りや商社の市中買いなどで市場に余剰玉は限定的。先高を見越し、足元では手持ち玉を温存する卸業者も少なくない。
気象庁の1カ月予報によると、11~17日にかけて全国的に気温の低下が進む見込み。その後、月末から月変わりにかけて再び平年を上回りそうだ。
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