石油化学=11月20~24日:プロピレン、需要の後退を受け軟化
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は軟調に推移した。誘導品相場の弱さを受けた。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は上げ下げまちまちの展開となった。原油相場が上昇する場面がみられたものの、PTA先物相場が下落する局面もあり強弱感が対立した。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場では、韓国のエチレンメーカーが2024年の長期供給契約の交渉を行っている。このなか、スポットの商談は低調となっている。米国品のアジア向け商談について、パナマ運河の通航制限に伴い、輸送の際にスエズ運河や喜望峰などを経由する必要が生じるため、航海日数の長期化や輸送可能な数量が減少するなどの影響が出るとみられている。
アジアのプロピレン相場は静かな商況となった。
北東アジア市場では、中国国内相場が軟調となっているなか、中国需要家の買い気が後退した。
韓国積みでは、石化メーカーとトレーダー間の2024年の長期契約品の交渉が中心となっており、スポット取引が薄い。
アジアのブタジエン相場は中国需要家の動向が注目されている。
北東アジア市場では、韓国および台湾需要家の買い気が乏しいなか、買い手は中国需要家に限られている。中国国内相場がこのところ堅調に推移しており、中国需要家から輸入品に対する買い気が強まっている。
韓国積みでは、石化メーカー1社が12月積み1カーゴをスポット販売した。
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