国内石油製品=11月27日~12月1日:陸上ガソリン、余剰玉が表面化
11月末にかけ、千葉や阪神地区では製油所ガソリンの余剰玉が一気に噴き出した。中下旬の商機用に温存していた広域系も複数いたなか、小売販売の鈍化などが響き、想定以上に手持ち玉が残ったとの声も伝えられた。両地区で129円前後、水面下では128円前後まで売り込まれたようだ。12月に入り、市況はいったん落ち着いたものの、市場関係者の多くは年末を控え、早めに手持ち玉を整理したいと伝えている。11月末の投げ売りは記憶に鮮明だ。週間では、千葉が1.9円高の132.9円、阪神が同2.25円高の132.75円で12月入り。
ガソリン小売価格は、補助金拡充による価格抑制で先行値下げに動いた地区が値戻しに入っている。資源エネルギー庁がまとめた直近の小売価格は11月27日現在、全国平均174円と3週連続の値上がり。政府は175円相当を抑制価格として想定しており、月内にその水準となりそうだ。
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