国内石油製品=12月4~8日:原油安と円高で弱含み、補助金減額観測も響く
12月に入り、原油の軟化が顕著で、WTI原油は久しぶりに70ドルを割り込んだ。また、為替が141円まで円高に巻き戻されるなど、これまでの市況観が見直されている。
第3週の元売り系列仕切り価格は、原油コストベースで5~6円下げ、さらに小売価格次第では補助金額がコスト変動分を下回り、実質ベースで下げ観測も出始めたため、卸業者の一部は足元で売り込みを強めた。
全国のガソリン小売価格は政府目標の175円とほほ同水準。コスト転嫁が遅れている地区が値上げに動いた場合、結果的に仕切り下げの材料になり得るものの、原油の下げや年末前の買い控えから店頭値上げしづらい環境のようだ。
年末特有事情として、早めに販売枠を整理したい卸業者も多いとされ、とくに月間の平均価格を意識しながら販価を設定する卸業者は補助金減額前に売り切りたいとのプレッシャーも強い。第2週はこうした手持ち業者の売り込みが入り、千葉や阪神ともに上値が重かった。千葉は製油所出しで週間比0.75円安の132.1円、阪神は同0.8円安の131.85円。
そのほか、足元の気温は高めながら、16日以降は全国的に寒波襲来の予報が気象庁から出された。気温低下や降雪などは灯油や重油のほか、軽油の需給にも影響してくる。除雪車両向け燃料や3号軽油の引き合い増減は気温や天候に敏感だ。地方の卸業者や小売業者からは年末年始の地元ホテルは予約がほぼ満室で、人の動きはかなり期待できるとの声もある。下旬から年末年始の天候は各種燃料需給に大きく響いてくる。
そのほか、足元の気温は高めながら、16日以降は全国的に寒波襲来の予報が気象庁から出された。気温低下や降雪などは灯油や重油のほか、軽油の需給にも影響してくる。除雪車両向け燃料や3号軽油の引き合い増減は気温や天候に敏感だ。地方の卸業者や小売業者からは年末年始の地元ホテルは予約がほぼ満室で、人の動きはかなり期待できるとの声もある。下旬から年末年始の天候は各種燃料需給に大きく響いてくる。
東京 : 国内製品チーム 阿部 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.