石油化学=12月11~15日:ブタジエンに底値感、域外品流入減で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はおおよそ原料コストに連動した。また、いずれも誘導品の需要が振るわないうえ、PXではガソリンシーズンが終わり供給の潤沢感が増していることが上値を抑える要因となった。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン市場では、2024年の長期契約交渉が続くなか、スポットの取引が低調となった。一方、韓国積みの商談では1月品が北東アジア着のスポット市況に連動する価格で成約されていたと伝えられた。長期契約交渉が長引いているため、エチレンメーカーが1月品を契約ではなくスポットで販売した可能性がある。
アジアのプロピレン市場は2024年の長期契約の交渉が決着していないなか、スポット商談が聞かれない。また、誘導品の需要が振るわないため、需要家の買い気も強くない。
アジアのブタジエン相場は底打ち感がある。
北東アジア着市場では、アジア以外の域外品の追加玉が見られなくなっており、供給潤沢感が解消された。また、一部需要家は1月着をスポット玉である程度の数量を確保しようとする動きが見られることが支えとなった。
東南アジア市場では、フィリピンのJGサミットが1月積みの販売入札を開示した。
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