国内石油製品=12月11~15日:陸上ガソリン、年末を控えて玉整理へ
月半ばとなり、陸上ガソリンは年末を意識した手持ち玉の整理売りが広がった。原油安や円高もあり、先高期待の後退が響く。ENEOSや出光興産など元売り各社は週間仕切り価格を実質0.2円引き上げたものの、市場関係者の多くは需給は弱いと判断したようだ。
年末年始の消費に向け、足元では消費者の節約志向が強いと伝える小売業者も少なくない。1~15日のガソリン小売販売は量販店で前年並み、一般店で3~5%前後の減販との声も聞く。9月からの補助金拡充でガソリン小売価格は政府想定の175円相当で落ち着いており、値下げによる価格訴求力はおおよそ織り込み済み。8月の高値からすでに約20円値下がりしており、補助金支給が続く4月まで現行水準からの大きな変動はしばらくなさそうだ。支援材料に欠け、製油所出しで千葉は週間比0.3円安の131.7円、阪神は同0.2円安の131.5円と、小幅な値下がりとなった。
16~22日にかけて全国的に寒波予報が出されており、関東や関西地区でも一部で降雪の可能性がある。気温の低下による灯油や重油の引き合い増が期待される反面、時化や高波による海上転送の遅れで地方ターミナルの出荷規制が頻発するおそれもある。こうした事態を想定し、卸業者間では早めの玉整理が続きそうだ。
年末年始の消費に向け、足元では消費者の節約志向が強いと伝える小売業者も少なくない。1~15日のガソリン小売販売は量販店で前年並み、一般店で3~5%前後の減販との声も聞く。9月からの補助金拡充でガソリン小売価格は政府想定の175円相当で落ち着いており、値下げによる価格訴求力はおおよそ織り込み済み。8月の高値からすでに約20円値下がりしており、補助金支給が続く4月まで現行水準からの大きな変動はしばらくなさそうだ。支援材料に欠け、製油所出しで千葉は週間比0.3円安の131.7円、阪神は同0.2円安の131.5円と、小幅な値下がりとなった。
16~22日にかけて全国的に寒波予報が出されており、関東や関西地区でも一部で降雪の可能性がある。気温の低下による灯油や重油の引き合い増が期待される反面、時化や高波による海上転送の遅れで地方ターミナルの出荷規制が頻発するおそれもある。こうした事態を想定し、卸業者間では早めの玉整理が続きそうだ。
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