LPG =1月15~19日:極東着はフレート安で下落
CFR極東:
先週の極東着市場は、フレート相場の下落や売り手の増加を受け軟化した。Rim Asia Indexは18日時点で、プロパンが604.50ドル、ブタンが620.50ドルといずれも12日比25.00ドル安となった。傭船需要の弱さからフレート相場が急落。加えて、2月後半着の売り手がスポット市場に増加し、相場は下落した。プロパンでは、カナダ供給1社が2月後半着プロパン4万6,000トンを日本元売り1社に販売したもよう。成約価格は2月極東着市況対比15ドルのディスカウントで聞かれた。一方、ナフサとLPGの価格差が拡大したことから、石化向け原料としてのLPGへの買い関心が強まっていると市場関係者は指摘。この状況下、韓国のE1は2月後半着および3月前半着ブタン2万3,000トンをナフサ市況リンクでの手当てする買い付け入札を実施した。
FOB中東:
2月CPはプロパンが590ドル前後、ブタンが600ドル前後と予想されている。フレートコストの下落を受け、一部の買い手がFOB中東ベースでの買い付けに動いた。日本商社1社は3月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを欧メジャー1社から3月CP対比11ドルのディスカウントで購入したとみられる。さらに、3月積み同荷姿は3月CP対比15ドルのディスカウントでも成約されていた。欧トレーダー1社が販売し、買い手は北海産ガス1社だった可能性があると市場関係者はみている。
日本国内:
1月の京浜の陸上相場は、プロパンが92,500~92,900円、ブタンが99,500~99,900円といずれも弱含み。スポット市場に売りものが見えており、売唱えはプロパンが92,900円~93,000円台前半、ブタンが99,900円~100,000円台前半で聞かれた。ただ、手持ち玉を消化し終えた向きもおり、売り手の数は漸減していると市場関係者は指摘する。需要面では、日中に気温が上昇する日が続いていたことから、プロパンの実需は振るわない様子。このほか、元売り1社の七尾基地の陸上出荷が一部再開した。