石油化学=2月5~9日:ブタジエン上伸、品薄感強まる
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は堅調に推移した。引き続き、輸出先である中国、米国のベンゼン相場が堅調となっていることを受けた。米国では相場の先高観が強いとの見方から、トレーダーがロングポジションを取っているといった声も聞かれた。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は小幅なレンジ内で推移した。期近品の供給に余剰感があることが相場の上値を抑えているもよう。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場は、10日から中国正月の連休が始まるため、取引が低調となった。これまでのエチレン相場の上昇を受け、採算性がやや改善しているとの指摘がある。ただプロピレンの相場には強さが見られないこともあり、北東アジアの石化メーカーが3月以降にナフサクラッカーの稼働率を引き上げるかどうか不透明感がある。
アジアのプロピレン相場は休日ムードが強い。
北東アジア市場では、複数の市場関係者が早くも中国正月連休入りしており、市場参加者が限られている。こうした状況下、全般的に静かな商況となった。
アジアのブタジエン相場は需要が強まった。
北東アジア着市場では、米国品の到着が延期されており、需要家がアジア品に対する買い気が強まった。米国でShellのブタジエン設備が不具合で稼働停止しており、ブタジエンの供給に影響が出ている。
東南アジア市場では、石化メーカー2社が販売入札を実施した。
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