LPG=2月26日~3月1日:サウジアラムコが3月CPを通達
CFR極東:
先週の極東着市場は、供給増を受け下落した。Rim Asia Indexは2月29日時点で、プロパンが604.00ドルと22日比8.00ドル安、ブタンが644.00ドルと同8.00ドル安となった。極東着市場では、プロパン4万6,000トンの売り手が散見。3月後半着プロパン4万6,000トン4カーゴが販売可能で、一部の売り手は4月前半着での販売に切り替える可能性があるとの見方が寄せられた。一方、中国のプロパン脱水素(PDH)プラント向けや石化原料としてのLPG調達が活発化した。台湾の輸入1社は4月1~10日着プロパン4万4,000トンを4月ナフサ市況対比70ドルのディスカウントで購入した。
FOB中東:
3月CPは2月29日、プロパン630ドル、ブタン640ドルで確定した。前月からプロパン、ブタンとも据え置きとなった。原油相場が前月に比べて上昇していたことが強材料視され、3月CPは市場予想を上回って確定したとの見方がある。これに伴って、ペーパー市場におけるCPも上昇している。この状況下、4月積み中東産カーゴに対する買い手の関心は薄いとの見方が聞かれた。
日本国内:
3月渡しのプロパンが102,000~103,000円、ブタンが105,600~106,600円。3月渡しの売り手はプロパンを103,000円台、ブタンを106,000円台で販売可能とみられている。一方で、買い手は値ごろ感がないとみており、商談入りを控えている様子。3月CPが市場予想を上回って確定したことから元売り各社がスポット供給価格を切り上げると予想されている様子。しかし、元売り1社は3月に会計年度末決算を控えていることからスポット販売余地があり、他の元売り1社も3月CP確定前にスポット販売に動いていた。供給は十分に見えている。