石油化学=3月4~8日:エチレン相場は一段安、売り圧力高く
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場は週前半、堅調に推移した。原油相場の動きを映した。北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は下げ基調をたどった。中国の鄭州商品取引所でのPXおよびPTA先物相場安が重石となった。中国ではPX設備が安定的に稼働しており、供給が引き締まる様子はみられないと伝えられている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は軟化した。3月に入り韓国では複数の石化メーカーがエチレン設備の稼働率を引き上げているとみられ、韓国品に対する売り気が強まっている。このため、供給の引き締まり感が後退した。当週の取引では4月中国着の成約が920ドルで伝えられた。このほか買いアイデアが900ドル、売りアイデアが940~960ドルでそれぞれ聞かれた。
アジアのプロピレン市場は全般的に商い閑散。
北東アジア市場では、売り手も買い手も取引を急いでおらず、様子見ムードが中心となっていた。
東南アジア市場では、マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)が入札を通し、3月積みのスポット玉を販売した。
アジアのブタジエン相場は続伸した。
アジアのブタジエン市場では、供給にタイト感が続いているなか、相場の基調が強まった。
東南アジア市場では、フィリピンのJGサミットが実施した販売入札はFOBベース1,350~1,400ドルで落札された。
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