石油化学=5月13~17日:エチレンに下値余地、韓国品の荷余り感で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は原料コストの指標となる原油相場の動きを受け週明け一段安で取引が始まった。その後は原油相場の反発に伴いそれぞれ下げ幅を縮小した。また、ベンゼンでは供給の品薄感が支援材料となったが、誘導品の採算性低下が上値を圧迫した。
【オレフィン】
北東アジアのエチレン市場では、相場に変動が見られず。ただ、引き続き供給に潤沢感があるため、相場に先安観があるとの見方も聞かれた。このなか、需要家は新規の買い付けを手控えている。一方、エチレンメーカーは採算を考慮して、売りアイデアを引き下げてまで販売する様子がない。
アジアのプロピレン市場は小幅ながら上昇した。
アジアのプロピレン市場では北東アジアのナフサクラッカーで定修または減産が続いていることに加え、東南アジアでも複数のナフサクラッカーが稼働停止また減産しており、供給に引き締まり感がある。一方、一部需要家が生産を維持するため買い続けていることを受け、相場の基調が強まった。ただし、誘導品の需要が弱いため、上げ幅は限定的となった。
アジアのブタジエン市場は様子見ムードが強い。
アジアのブタジエン市場では東南アジアのSCGとJGサミットのナフサクラッカーの稼働状況を見極めたいとの思惑が強い。一方、需要家も6月までの買いをほぼ一巡しており、買い気が乏しい。
以下のボタンからサンプルレポートがご覧になれます。
東京 : 石油化学チーム 田鎖 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.