原油・コンデンセート=5月13~17日:インドの需要家がソコールを手当て
中東 カタール産コンデンセートの7月積み商いでは、国営エナジー(QE)が14日締の入札を通してL.S.C.50万バレルを販売した。韓国のSKエナジーが、ドバイ市況に対して4.00ドル台半ばのディスカウントで手当てしたもよう。QEは同時に、7月積みL.S.C.1~2カーゴを追加販売した。買い手として米エクソンモービルや韓国エネルギー大手S-オイルの名前が挙がっている。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ ロシア産原油の商いでは、一部のインドの需要家はこのところ定期的にサハリン産ソコールを手当てしているようだ。直近のインド向けのソコールの成約価格は、7月西インド着ベースでドバイ市況に対して1.50~2.00ドルのプレミアムだったと伝えられた。その他のロシア産原油の商いでは、インドの需要家はロシア産ウラルの購入を続けている。7月インド着のウラルの成約価格は、CFRベースでDTDブレントに対して4ドル前後のディスカウントと、このところ安定的に推移していると伝えられた。
南方 7月積みコンデンセートの商いでは、米シェブロンが豪州産ウィートストーンの販売を検討していると伝えられた。シェブロンは7月半ば積み1カーゴを保有している様子。一方、積極的な買い手は現時点では見出しづらい。ナフサの精製マージンは1か月前に比べて若干改善したものの、石化製品のクラックスプレッドの悪化が顕在化していることから、需要家の多くはウィートストーンなど豪州産コンデンセートの購入に消極的、とシンガポールのトレーダーは指摘した。このなか、7月積みウィートストーンの商談水準はDTDブレントに対して9ドル台~10ドル台のディスカウントに留まる、との見方が寄せられた。
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