LPG=5月13~17日:プロパンの買い気は堅調
CFR極東:
先週の極東着市場は堅調な買い気を受け強含み。Rim Asia Indexは5月16日時点で、プロパンが613.50ドルと10日比9.00ドル高、ブタンが593.50ドルと同比4.00ドル高。プロパンは、買い戻し需要を抱えるトレーダー勢や、プロパン脱水素(PDH)プラントを操業する中国プレーヤーがスポット購入に動き、買い気が強まった。ブタンは、プロパンに比べ買い手が少なく、これが相場の上げ幅を削った。日本元売り1社は6月後半着プロパン1万1,000トン/ブタン3万3,000トンを英メジャー1社から購入したもよう。成約価格は6月極東着市況対比4~6ドルのディスカウントだったとみられる。
FOB中東:
6月CPはプロパン556ドル前後、ブタン551ドル前後と予想されている。6月積みでは、多数のプロパン/ブタン各2万2,000トンが販売可能とみられ、複数の成約も聞かれていた。現在はスポット供給が潤沢ではないとみられているものの、販売可能なカーゴは残っている様子。一方、中東産ガス社はスポット販売に消極姿勢を示しているもよう、カタールからの5月のLPG輸出は幾らか減っている、と一部の市場関係者は指摘した。
日本国内:
5月の京浜の陸上スポット相場は、プロパンが98,000~98,300円、ブタンが101,900~102,000円と前週から軟化した。売り手が見えており、売唱えはプロパンが98,000円台前半、ブタンが102,000円前後で聞かれた。JOX(ジェー・オイル・エクスチェンジ)市場においては、霞出し及び日石川崎出しの買唱えが寄せられた。