国内石油製品=5月13~17日:陸上ガソリン、定修本格化で底上げに
京浜地区のほか、西日本でも製油所のトッパー定修が本格化しており、ガソリンは余剰感が後退気味。とくに京浜地区では元売りや商社の市中買いも入り、先行して玉枯れが意識されている。大型連休を終え、実需の鈍化を伝える市場関係者は多いものの、供給側の生産調整が働いているようだ。ただ、西日本では輸入玉の広がりを伝える声もあり、東西でやや価格差が付いている。週間で千葉は2.05円高の135.15円に対し、阪神は1.35円高の134円にとどまった。
気象庁によると向こう1カ月は全国的に好天に恵まれる見込み。ただ、目先は連休がなく、ガソリン需要が盛り上がるイベントもないため、小売販売は現状維持、ないしはやや伸び悩む公算が大きい。製油所の定修による製油所玉の余剰感後退に対し、輸入玉の流入による二次基地市況の綱引きが焦点となりそうだ。
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