国内石油製品=5月20~24日:陸上ガソリン、阪神地区が上値重い
陸上ガソリンは、元売りや商社の市中買いが積極的な京浜地区に対し、輸入玉との競合や実需の鈍化を織り込む阪神地区とで対照的な値動きとなった。千葉が週間比0.4円高の135.6円、阪神が同0.7円安の133.25円。
京浜地区は、地区トッパー精製能力の約40%が定修や装置不調で稼働を止めている。一方、阪神地区で定修や装置不調はなく、各トッパーは通常どおり。コスモ石油の堺製油所で二次装置不調との声が商社などから寄せられたものの、トッパーは稼働中だ。
京浜地区ではENEOSの主力製油所と位置付けられる川崎製油所でトッパー2基がいずれも定修中。コスモ石油も千葉製油所の主力トッパー1基が定修に入っており、同社精製能力の約40%が稼働していない。そのためキグナス石油向けの供給を抑制しているなどの声も漏れ伝わっており、浮遊玉は極めて限られている。
阪神地区も製油所玉の荷余り感はそれほどないものの、輸入市況を織り込んだ二次基地玉との価格競争が強いようだ。大型連休後の買い控えも響き、ガソリンの小売販売は伸び悩んでいる。実際、複数店を展開する量販PB業者は「足元で前年比5%程度の減販」と伝えている。21日に沖縄地区が梅雨入りし、6月に入れば阪神や京浜地区でも梅雨入りシーズンとなる。供給が確保されている阪神地区はもうしばらく我慢の展開となりそうだ。
京浜地区は、地区トッパー精製能力の約40%が定修や装置不調で稼働を止めている。一方、阪神地区で定修や装置不調はなく、各トッパーは通常どおり。コスモ石油の堺製油所で二次装置不調との声が商社などから寄せられたものの、トッパーは稼働中だ。
京浜地区ではENEOSの主力製油所と位置付けられる川崎製油所でトッパー2基がいずれも定修中。コスモ石油も千葉製油所の主力トッパー1基が定修に入っており、同社精製能力の約40%が稼働していない。そのためキグナス石油向けの供給を抑制しているなどの声も漏れ伝わっており、浮遊玉は極めて限られている。
阪神地区も製油所玉の荷余り感はそれほどないものの、輸入市況を織り込んだ二次基地玉との価格競争が強いようだ。大型連休後の買い控えも響き、ガソリンの小売販売は伸び悩んでいる。実際、複数店を展開する量販PB業者は「足元で前年比5%程度の減販」と伝えている。21日に沖縄地区が梅雨入りし、6月に入れば阪神や京浜地区でも梅雨入りシーズンとなる。供給が確保されている阪神地区はもうしばらく我慢の展開となりそうだ。
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