LPG=7月22~26日:売り手出現で極東着が軟化
CFR極東:
先週の極東着市場は供給増で弱含み。Rim Asia Indexは7月25日時点で、プロパンが641.75ドルと7月19日比1.25ドル安、ブタンが625.75ドルと同比2.25ドル安となった。CP予想上のプロパンとブタンの格差が拡大したことを受け、ブタンの下げ幅はプロパンのそれを上回った。プロパンは、8月後半着の売り手が徐々にスポット市場に姿を見せたことで、相場が軟化した。25日には欧トレーダー1社がプロパン2万3,000トンを8月極東着市況対比6.5ドルのプレミアム(25日時点で639.5ドルもしくは8月CP対比55.5ドルのプレミアムに相当)で調達した。ブタンでは、韓国向けや東南アジア向けの需要が見られるものの、極東着市場においてはブタン付きカーゴの売り手が見えづらくなっているとの指摘がある。
FOB中東:
8月CPはプロパンが587ドル前後、ブタンが577ドル前後で予想されている。8月積みでは、欧トレーダー1社がプロパン/ブタン各2万2,000トン~2万2,500トンを他の欧トレーダー1社がプロパン4万6,000トンを探している。一方、8月積みの商談の進展は鈍く、新たな成約は聞かれず。9月積みでは、大半のプレーヤーがインドのバハラット石油(BPCL)が実施している買い付け入札の結果を待っている。この入札の対象は、9月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの最大2カーゴ。複数の売り手が上記の入札に参加したようだ。一部の市場関係者は、9月積みプロパン/ブタン各2万2,000トンの商談水準は9月CP対比1桁台半ばのプレミアム、と指摘した。
日本国内:
8月渡しの商談が開始された。京浜の陸上スポット相場は、プロパンが103,000~103,500円、ブタンが103,500~104,000円。ディーラー勢はプロパンを103,000円台半ば、ブタンを105,000円で売り唱えている様子。このなか、商談水準はプロパンが103,000円以上、ブタンが103,000円台後半で伝えられた。一方、千葉の複数の基地で出荷が停止されている影響で、川崎基地における8月の出荷量は増加するとみられている。