LNG=9月23~27日:九電が11月着を物色
DES北東アジア相場は先週、期近着は13.05~13.35ドル前後で推移した。アゼルバイジャンからの天然ガスがロシア産ガスの代替としてウクライナ経由で欧州に供給されるとの情報が否定され供給懸念が再燃したほか、期近の需要が回復し、前週より強含んだ。 日本国内の発電需要は残暑で底堅い。このなか、一部の電力会社が在庫補充を目的に、期近着の調達を検討しているようだ。複数の市場関係者によると、九州電力が11月着カーゴを物色しているという。買い手こそ明らかになっていないものの、豪州や東南アジア積みの販売入札も落札に至っている。 韓国や中国の需要家にも、期近着の調達に関心を示す向きがいると伝えられた。北京ガスは12月前半着を固定価格で買い唱えている。韓国高炉大手POSCOは今週半ば、期近着を13ドル台前半で買い付けたもよう。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 イスラエルがレバノンに対して空爆を続けている一方、レバノンの親イラン組織ヒズボラもイスラエル諜報特務庁を狙ったミサイル攻撃を行うなど、激しい戦闘が繰り広げられている。さらにイスラエルは地上作戦の実行を示唆しており、事態は悪化の一途を辿っている。中東地域の全面的な紛争に発展すれば、原油やガスの供給に支障が出る公算が大きい。
アゼルバイジャンがウクライナ経由で欧州に天然ガスを輸出することを協議していた。これに対してアゼルバイジャンとウクライナ双方が報道を否定したことで、市場のセンチメントが強気に転じた。日本企業は「両者が協議している可能性は高いが、先週末の時点で市場がこの件を勇み足で相場に織り込んでしまっていた」との指摘を寄せた。
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