原油・コンデンセート=12月23~27日:2月ダスOSP、マーバンとの格差拡大へ
中東 アブダビ国営石油会社(ADNOC)は、2月積みの各種OSPを1月上旬に確定する。このうち、ダスのOSPについては、マーバン対比のディスカウントが前月から拡大すると見る市場関係者が多いようだ。日本のエネルギー企業は、2月積みダスの成約水準を参照し、「マーバンに対して50~55セント安に設定される」と予想している。1月積みダスのOSPは、マーバンのOSPを45セント下回る水準だった。これを割高と判断した一部の長期契約者がADNOCからのターム引き取り数量を減らしたことで、2月積みには一時的に荷余り感が強まった。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ 北海産原油のアジア向けの商いでは、韓国のGSカルテックスが23日の市場で、3月着の北海産ヨハンスベルドラップ計200万バレルを手当てしたようだ。売り手は北欧のエクイノール。価格はCFRベースでドバイ市況に対して2ドル台のプレミアムだったと伝えられた。船運賃が軟化するなか、同油種は、中東産などと比べても割安だったことから購入したとみられる。
南方 2月積みマレーシア産の商いでは、売買双方のプレーヤーは市場から退いており、商談はおおむね一巡した。これ以外では、ペトロン・マレーシアが運営するポートディクソンの製油所(日量8万8,000バレル)は12月末に稼働再開する見通し。一方、市場関係者によると、マレーシア国営ペトロナスと米コノコフィリップスはタピスやラブアンなどマレーシア産ターム玉を同製油所に予定どおり供給するようだ。ポートディクソン製油所は設備障害が発生し、9月末から操業を停止している。
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