LNG=1月27~31日:エジプトが4カーゴ購入
DES北東アジア相場は先週、期近着が14.55ドル前後と上昇した。蘭TTF市場の上昇を受けたが、北東アジア向けの需要は伸び悩んだままだ。中国やシンガポールなど複数の国が旧正月休暇だったことに加え、日本国内の需要も限定的。「日本では、冬のマーケットはもう終わりという見方が大半。強い寒波が来ない限り、需要が盛り上がることはない」(欧トレーダー)。 フレート相場の歴史的な安さを受け、LNGカーゴは生産地から遠く離れた消費地にも運びやすくなっているようだ。「アジアを含め、生産されたLNGカーゴは需要が残って高値を維持している欧州に流れやすい。船の運賃が安すぎるので、どのプロジェクトのカーゴでもコストを考慮せず、どこにでも届けることができる」(欧トレーダー)。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 エジプト国営石油会社(EGPC)は27日に応札を締め切った入札で、2~3月着の合計4カーゴを購入した。落札価格はいずれも蘭天然ガス(TTF)市況に対し80セント~1.10ドルのプレミアム。
気温の低下を背景としたガス需要の増加によって、蘭天然ガス(TTF)など欧州の天然ガス市況が上昇した。ノルウェーからの供給減少も引き続き強材料。アスガルド(Asgard)のガス田でのメンテナンスが当初の28~30日の予定から2月3日までに延期された。
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