石油化学=2月10~14日:エチレンが品薄感で小幅強含み
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場はレンジ内での動きとなった。主に原油相場の動きを映した。PXでは中国の旧正月連休が明け、繊維製品など最終製品工場の稼働率は上昇しつつあるようだ。一方でPXの供給には潤沢感もあり相場の上値は重い展開となっている。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は小幅に強含んだ。前週の取引では中国の揚子江内の需要家向けに900ドルで成約されたと伝えられた。フレート差から沿海部に比べて成約価格は割高となる。東アジアでは複数のナフサクラッカーが採算面の問題や定修で停止しているほか、多くの稼働率が引き下げられているため供給に引き締まり感がある。
アジアのプロピレン市場は、北東アジア着が軟調となった一方、東南アジア着が強含んだ。
北東アジア着の市場では、ポリプロピレンなど複数の誘導品相場に強さが見られない。こうした状況下、中国需要家の買い気が後退しており、相場の基調が弱まった。
東南アジア市場では、複数のナフサクラッカーが採算悪化またはトラブルで稼働を停止したほか、一部プロパン脱水素設備が定修入りしており、供給に引き締まり感が強い。
アジアのブタジエン相場は弱含んだ。北東アジア着の市場では、需要家が3月品の買い付けをほぼ終えているため、買い気が後退している。中国では国内品の供給に潤沢感があり、輸入品に対する関心が薄い。東南アジアの市場では、マレーシアの石化メーカーが販売入札を開示した。
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