LPG=2月10~14日:米国産カーゴの供給増で極東着下落
CFR極東:
先週の極東着市場は供給増を受け下落した。Rim Asia Indexは2月13日時点で、プロパンが615.25 ドル、ブタンが605.25 ドルといずれも2月7日比7.25ドル安。霧が断続的に発生していた米ガルフでは、荷役の遅れが徐々に正常化に向かっている。これに伴い、極東着市場でも売り手が漸増。これが相場を押し下げた。一方、トレーダー勢に買い戻しに動くも、輸入業者の買い気は低調。日本の元売り2社は3月着のスポット調達を終えたとみられ、中国プレーヤーからの買い付け入札も1件に留まった。
FOB中東:
3月CPはプロパンが602ドル前後、ブタンが592ドル前後で予想されている。3月積みでは、スポット供給が潤沢だ。カタールエナジーは18日応札の締め切り、19日応札の有効期限でプロパン3万3,750トン/ブタン1万1,250トンあるいはプロパン4万5,000トンを対象とした販売入札を実施中。このほかにも、中東トレーダー1社がプロパン/ブタン各2万2,500トンおよびプロパン4万5,000トンの販売に動いていた。欧トレーダー1社もプロパン/ブタン各2万2,000~2万2,500トンを販売可能。
日本国内:
2月渡しは、陸上京浜のプロパン相場が104,800~105,300円と前週から小動きで推移した。前週までに月内の調達をある程度終え、市場から距離を取る買い手が多かった。買いが一巡したことから、売り手も様子見に退いた。このため市場の売買動意は薄かった。元売り各社が3月の仕切り価格を2月比で大きく引き下げるとの見方が浮上した。3月CP予想価格の大幅は下方修正や、ドル安・円高の進行が背景にある。先安観の台頭で買い手は2月の調達に消極的になっている。反面、売り手は同月内での販売チャンスを窺っているとみられ、月末にかけて踏み込んだ売りが出てくる可能性もありそうだ。