原油・コンデンセート=2月10~14日: 大量のCPCがアジア向けに成約
中東原油/コンデンセート カタール産原油の商いでは、国営カタールエナジー(QE)が12日に締め切った3カーゴを対象とした販売入札では、欧グレンコアが1~2日、14~15日、24~25日積みのすべてを落札した。落札価格は総じて、ドバイ市況に対して3.00ドル台半ばのプレミアムとなったようだ。国営カタールエナジー(QE)が12日締め切りの入札で売りに出していたカタールマリン50万バレルは、タイ石油公社(PTT)がドバイ市況連動価格で落札。同入札で売りに出されて4月積みカタールランドは、落札価格は判然としないものの、欧ビトールが買い付けたようだ。
アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ原油/コンデンセート 地中海産原油の商いでは、中東産軽質油種と比べた割安感から、5月着として大量のカザフスタン産CPCブレンドがアジア向けに成約された。油田での定修が終わり供給が増加しているうえ、地中海回りでCPCブレンドを主に精製する製油所で不具合が発生し、余剰玉が発生した。売り手はCPCブレンドの余剰玉をアジア向けに捌くために、売唱えを引き下げたようだ。GSカルテックスは、12日の市場で5月13~20日に韓国のヨース着のCPCブレンド100万バレルを購入した。売り手はテンギスシェブオイル(TCO)で、価格はCFRベースで3月DTDブレントに対して1.40ドル台のプレミアムだった。上述の成約以前にも、インドのリライアンス、韓国のSKエナジー、中国国際連合石油化工(ユニペック)、恒逸石化(Hengyi Petrochemical)、 タイの需要家がこれまでに5月着のCPCブレンドを手当てしたようだ。「少なくとも5月着で10カーゴのCPCブレンドがアジア向けに成約されている」とシンガポールのトレーダーは指摘した。
南方原油/コンデンセート 豪州北西部にサイクロンが接近していることを受けて、コサックやイクシスコンデンセートの出荷に大幅な遅れが発生するとの懸念が高まっている。インドネシアの国営プルタミナは入札を通じて豪ウッドサイドから3月7~11日積みコサックを購入した。コサックの供給に大幅な遅延が発生した場合、ウッドサイドは代替カーゴをプルタミナに供給する必要がある、とシンガポールのトレーダーは指摘した。
|
|