LNG=3月24~28日:TTF相場安受け下げ
DES北東アジア相場は先週、期近着が13.05ドル前後と下落した。ウクライナ戦争を巡る地政学リスクの後退で蘭天然ガス相場(TTF)の下落を受けたほか、低調な需要が影響した。 日本では不需要期入りによって電力の卸売価格が低迷しており、「電力会社がスポット玉を買うメリットは薄い」(日本電力会社)ようだ。また岡山市と愛媛県今治市で発生した山火事の影響により四国電力が本州向けの電力供給を停止した結果、四国エリアの電力需給が大幅に緩和した。四電の発電用のガス需要は弱いとみられる。一方、中国では、陸上LNG相場は12.00ドル前後まで下落しており、北東アジア着市況がこれを下回らない限りLNG需要は喚起されない可能性が高い。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 インドからの買い気が鈍い。足元のスポット相場は「需要家にとって高いとみられている。LNGに比べて割安な石炭の在庫が豊富で、これが電力向けに使われている」(日本企業)。
欧州の天然ガス相場はロシア産ガスの供給の再開観測から下落した。米国は25日に「ロシアおよびウクライナが、エネルギー施設への攻撃停止と、黒海における安全な航行を確保し武力を行使しないことで合意した」と発表した。しかしロシアは、合意の発行についてはロシアに対する制裁緩和を条件としている。
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