原油・コンデンセート=3月24~28日:セリアライトのターム入札が落札
中東 中国の山東省に製油所を構える同国の複数の独立系エネルギー企業は、イラン産原油のスポット購入を続けているようだ。米政府は先週、これらの製油所、いわゆるティーポット製油所を操業する一部の企業に対して制裁を科す措置を講じるなど、従来に比べより踏み込んだ制裁強化を進めているが、イラン産原油の中国向けの供給量が大きく減少する兆候は見受けられない。中東のトレーダーは「中国の独立系精油会社の多くは、経済性を重視して割安感の強いイラン産原油の買い付けを大きく減らすことは考えにくい」と、指摘している。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ アフリカ産原油の商いでは、英国を拠点とするペレンコが5月積みのコンゴ産ジェノの販売入札を開示した。対象は5月8~9日積みの92万バレルで応札の締め切りは27日で、有効期限は28日。5月積みのジェノは、上述のカーゴを含み、計7カーゴの船積みが予定されている。
南方 ブルネイ産原油の商いでは、欧グレンコアがセリアライトのターム販売入札を落札した。落札価格は、OSP指標に対して1ドルを小幅下回るプレミアムだったと伝えられた。ブルネイエナジーサービストレーディング(BEST)が実施した同入札の対象は、2025年6月~12月積みの各月1カーゴだった。グレンコアは今回落札したカーゴを転売するか、もしくはシンガポールで同社が運営するブコム製油所(日量23万7,000バレル)に仕向けるとの見方が寄せられた。
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