国内石油製品=3月24~28日:陸上ガソリン、年度末の残玉整理売りへ
年度末を迎え、陸上ガソリンは弱含んだ。手持ち玉の調整に遅れた卸業者が値下げを容認。特に買い気を有する商社や小売業者向けには柔軟な対応も伝えられた。千葉は週間比0.4円安の133.9円、阪神も同0.4円安の139.6円。第5週の系列仕切り価格は実質0.3円の上げだった。複数製油所の小火騒ぎや装置トラブルが散見されたものの、市場でタイト感が囃された形跡はない。一定の輸入玉や小売販売鈍化も響き、流通玉は十分だ。
新年度に向け、与野党ともにガソリン暫定税率の廃止に向け動き出している。立憲民主党は7月1日と具体的な時期を提示しており、参院選に向けた駆け引きが見て取れる。ただ、暫定税率廃止に対し、直接関係がない灯油や重油の扱いなど、今後詰めていく内容は多い。4月入り後は要人の発言や各党の方針など、政治も相場の材料となりそうだ。
東京 : 国内製品チーム 阿部 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.