石油化学=3月31日~4月4日:芳香族製品が下落、原油安を受け
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週後半にかけて下落した。米国が輸入する際の関税を課すと発表したことや、OPECプラスが減産縮小を合意したことを受け原油が下落したことを受けた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレンのスポット取引は総じて静かな展開になった。中国で新規のエチレン設備が立ち上げ作業に入っており、その動向を見極めたうえで5月品の需給環境を見極めたいと、とくに需要家が様子見姿勢を強めた。中国の万華化学は新規のナフサクラッカーからすでにエチレンのオンスペック品の生産を確認したと伝えられた。
アジアのプロピレン市場は静かな商況となった。
北東アジア着の市場では、売買双方のアイデアに格差が開いており、成約しにくい商況となった。
東南アジア市場では、複数のオレフィン設備が採算悪化を背景に稼働を停止しており、プロピレン供給に引き締まり感が続いている。
北東アジア着のブタジエン相場は、買い気の後退を受けて弱含んだ。中国や台湾では、国内品の供給に潤沢感があるなか輸入品に対する買い気が弱い。北東アジア着の取引では、詳細が不明ながら1,350ドルで成約があったと伝えられた。また、日本向けに韓国品が取引されたとの情報も聞かれた。
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