国内石油製品=3月31日~4月4日:陸上ガソリン、千葉は底上げに
新年度に入り、千葉は踏み込んだ市中玉がいったん整理され、底上げとなった。ただ、阪神は足元の原油急落を素早く織り込み、先行下振れ。週間で千葉は1.5円高の144円に対し、阪神は同0.2円安の143.3円で第1週目を終了。元売り各社は第1週の系列仕切り価格を実質0.3円、第2週を同2.5円引き上げ済み。
米国の関税政策で株価や原油価格は大きく軟化したほか、為替も円高に振れたため、第3週以降の補助金減額観測が台頭。補助金増減に敏感な卸業者は足元で売りを強めるなど、新年度入り後も補助金に振り回される格好となった。
その補助金は、与党間で6月から仕組みを見直す案が浮上している。ガソリン暫定税率の改正は税の制度設計にもかかわるため時間を要するとし、補助金の見直しを含む対応で燃料高を調整する構え。詳細は正式に発表されていないものの、補助金の増減による小売価格の抑制ではなく、今後は市況に連動する形でそこから定額の値下げが実施されるもよう。与党や監督官庁から詳細発表がなされた場合、仕様や実施日などを巡り、新たな相場材料となりそうだ。
東京 : 国内製品チーム 阿部 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.