石油化学=4月7~11日:ブタジエンが下落、米の対中関税で
【アロマティクス】
韓国積みのベンゼン相場、北東アジア着のパラキシレン(PX)相場は週半ばに強含む場面がみられたものの、週を通じて安値圏での推移となった。米中貿易摩擦の高まりにより原料コスト指標となる原油やナフサの相場が下落したほか、需要が減退するとの懸念を受けた。
【オレフィン】
北東アジア着のエチレン相場は弱含み。原料コストの指標となるナフサ相場が下落したことを受けた。中国の主要港向けに売り気配として800ドルで聞かれた。先行きの不透明感が強いため、取引の中心は市況連動価格となっている。商談水準は中国主要港向けで北東アジア着スポット市況に対し5~10ドルのプレミアムと伝えられた。誘導品メーカーは貿易戦争の激化により需要が急減する可能性があると懸念している。
アジアのプロピレン市場は様子見が中心となった。
北東アジア市場では、米中の貿易戦争が激化しているなか、先行き相場に不透明感があると売買双方とも取引を急がない。
東南アジア市場では、タイの石化メーカー1社が5月積みについて販売入札を実施したが、最終的に販売を取り止めた。
アジアのブタジエン相場は下落した。米中間の貿易戦争の激化を受け、原油相場が急落。輸出向けのタイヤの需要も後退している。このような状況下、中国国内のブタジエン相場が急落し、ドルベースの取引でも気配値ながら相場が押し下げられた。
東南アジアの市場では、マレーシアの需要家が買い付け入札を開示した。
東京 : 石油化学チーム 田鎖 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.