国内石油製品=4月7~11日:陸上ガソリン、先安を織り込む地合いへ
陸上ガソリンは、下げ足を速め、千葉で週間比6円安の136.1円、阪神で同5円安の137円となった。米国の関税政策発表を機に、原油の急落と為替の円高でコスト見込みが大幅に軟化。輸入玉がさらに存在感を示したほか、市場関係者の多くは翌週以降の相場を見据え、足元で売りを強めた。3年以上続いている補助金がいったんゼロになる可能性も高まっており、補助金の増減に敏感な卸業者は販売方針の見直しを進めている。第3週の元売り系列向け仕切り価格は実質ベースで2.1円の下げ、補助金単価は4.4円だった。
与党間では米国の関税政策を受け、物価上昇対策としてガソリン価格の早期引き下げ論が浮上している。当初6月、ここ数日で5月中の前倒し案も出始めるなど、先行き不透明感が一層強まっている。もっとも、政府や経済産業省から正式なアナウンスはまだなく、依然として流動的だ
ガソリンは例年、GW期間を需要期として売買双方とも4月中下旬から相場形成に向けて取引を活発化させる。5月中に値下げ案が実施された場合、GW後の混乱は必至だ。
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