LNG=4月14~18日:アジア太平洋のLNGプロジェクトで生産障害
DES北東アジア相場は先週、期近着が11.75ドル前後と上昇した。アジア太平洋のLNGプロジェクト生産トラブルが発生したことを受けた。 マレーシアのビントゥルプロジェクト(年産2,930万トン)は先週後半から稼働が停止しているもよう。ただ同プロジェクトを運営する国営ペトロナスからの発表はなく、今週入り後に少なくとも4カーゴが出荷されている。日本の都市ガス会社は「供給遅延要請を受けていないため、トラブルはすぐに解消する見通しなのかもしれない」との見方を寄せた。豪イクシスプロジェクト(年産890万トン)も生産量が減少しているが、フル稼働に復帰する時期は依然として不透明だ。またイクシスLNGが16日に応札を締め切った5月17日台湾着を対象とした買い付け入札の結果はまだ明らかとなっていない。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 クウェート石油公社(KPC)は15日に締め切った入札で、5月1日~6月30日アルズール基地(年間受入能力2,200万トン)着を少なくとも1カーゴ購入した。落札者は伝えられていないものの、落札価格は11ドル台とみられている。
米ベンチャーグローバルが15日、カルカシューパスプロジェクト(年産1,000万トン)の商業運転を開始したと発表した。市場関係者によると、ポルトガルのガルプが16日にX-DF型「Gaslog Wellington」号(容量18万立方メートル)にカーゴを積み込んだという。カルカシューパスプロジェクトは2022年にカーゴの出荷を始めたものの、電気系統の不具合で生産が安定しないため、3年あまりにわたり、試運転という名目でスポット玉を販売してきた。
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