LNG=4月21~25日:国内需要家、スポット調達に消極姿勢
DES北東アジア相場は先週、期近着が11.20ドル前後と下落した。需要の弱さを受けた。 日本の需要家はいまのところスポット調達に消極的だ。日本勢では、タンクキャパシティの大きいJERA以外に買い余地のある需要家はほとんどいないとみられているうえ、JERA自身も現状の在庫と長期契約玉で国内需要を満たせるとしている。今夏の日本は梅雨明けが早く、長い夏になると予報されている。そのため、実需が今後伸びる可能性はあるものの、「現時点で買う人はいないだろう」(東日本の公益エネルギー企業)との指摘が寄せられており、スポット玉の買い付けには時期尚早なようだ。東北電力は女川原子力発電所2号機(出力82万5,000kW)が昨年12月に再稼働したことで、電力供給に余裕が生まれている様子。同社も当面はLNGの手当てを予定していないという
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 バングラデシュ国営ルパンタリタプラクリティックガス(RPGCL)が27日応札の締め切りでDESベースの買い付け入札を行っている。対象は5月22~23日着、6月5~6日着、6月19~20日着の計3カーゴ。既報のとおり、同社は20日に応札を締め切った入札でも5月22~23日着と6月5~6日着を対象としていたが、条件が折り合わず落札を見送っている。
アンゴラLNGが24日応札の締め切り、25日応札価格の有効期限でDESベースの販売入札を開示している。対象はアンゴラプロジェクト(年産520万トン)出しの5月着2カーゴで、アンゴラLNGはDFDE型「Malanje」号(容量16万400立方メートル)と標準型「Sonangol Sambizanga」号(容量16万500立方メートル)にカーゴを積み込む。仕向け地は南米、欧州、中東、南アジア、東南アジア。
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