LPG=4月21~25日:カタールとクウェート積みが成約
CFR極東:
先週の極東着市場は、堅調な買い気を受け上昇。24日時点で、Japan Indexはプロパンが519.00ドルと18日比6.50ドル高、ブタンが494.00ドルと同1.50ドル高。China Indexはプロパンが643.00ドルと同19.50ドル、ブタンが585.00ドルと同14.50ドルそれぞれ上昇した。中国でプロパン脱水素(PDH)プラントを操業するプレーヤーや中国輸入業者が相次ぎ買い付け入札を実施した。華南のPDHプラント向けに非米国産、6月着プロパン単体が6月CP対比60ドル台半ば~後半のプレミアムで、華東のPDHプラント向けには6月CP対比60ドル台後半のプレミアムで成約が聞かれた。一方、日本着では、中国プレーヤーがターム供給契約で引き取る予定だった米国産カーゴの転売に動いており、売り手が見えているようだ。
FOB中東:
5月CPはプロパンが590ドル前後、ブタンが565ドル前後で予想されている。カタールエナジーが21日応札の締め切りで実施した入札を通して、5月22~26日積みプロパン3万3,750トン/ブタン1万1,250トンをサウジアラムコ傘下の中東トレーダー1社に販売したもよう。成約価格は5月もしくは6月CP対比15ドル~10ドル台後半のプレミアムだった様子。クウェート石油公社(KPC)が23日応札の締め切りで実施していた5月25~26日積みプロパン/ブタン各2万2,000トンを対象とした販売入札は、欧トレーダー1社が落札し、価格は6月CP対比10ドルのディスカウントだったとみられている。中国プレーヤーによるプロパン/ブタン各2万2,000トンへの買い気は弱いと市場関係者はみている。
日本国内:
4月渡しの陸上京浜のプロパンは97,200~98,200円と、前週から横ばいだった。4月商談がおおむね終了し、市場の関心は5月商談に移行した。元売り各社が5月CP確定前のスポット価格を提示した。元売り2社はプロパン、ブタンを95,000円台で提示したようだ。5月の仕切り価格についてブタンの方がプロパンよりも安く仕上がるとの見方から、ブタンの方が安く設定される傾向があったようだ。東海エリアにタンクを有する大手卸業者1社が5月渡しのプロパン、ブタン各最大100トンずつを対象に買い付け入札を実施したもよう。同卸業者がCP確定前に入札を実施することは滅多にないため、2025年度から調達方針が変わった可能性があると、一部の市場関係者はみていた。