国内石油製品=4月21~25日:陸上ガソリン、底打ち反転へ
陸上ガソリンは、東西ともに底打ち反転が強まった。ENEOS川崎製油所と水島製油所で計トッパー3基が新たに稼働を停止。さらに月末を迎えて一線から退く卸業者も出始めており、需給バランスに変化が生じている。こうした動きを織り込み千葉は前週比2.25円高の139.25円、阪神は同2.15円高の137.5円となった。第5週の系列向け仕切り価格は実質0.6円の上げ。
政府は5月22日からガソリンの補助金拡充に乗り出す。物価高対策として補助額上限を10円とし、小売価格の引き下げに動く。市場関係者間ではすでに5月の相場観を巡り、思惑が交錯。政府はガソリン需要期のGW後に小売価格を引き下げる方針としたため、需要の一巡と合わせて先安観測が一気に強まっているようだ。
一方、供給側の元売りは春の定修シーズンが本格化する。ENEOSは川崎製油所のトッパー2基、水島製油所B工場第2および第3トッパーが現在稼働を止めているほか、堺製油所もGW後に定修を予定している。さらに出光興産は千葉事業所で二次装置の補修点検工事、四日市製油所第3トッパーとグループの袖ケ浦製油所が5月に定修入りの予定だ。コスモ石油と太陽石油は近々の定修予定はない。
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