原油・コンデンセート=4月28日~5月2日:INPEXが6月イクシス販売
中東 アブダビ産原油の商いでは、韓国のSKエナジーが4月30日、7月積みのウムルルとマーバン各50万バレルを、いずれもドバイ市況に連動した価格でスポット購入したようだ。SKはウムルルに対して固定的な需要を抱えており、各月の商い序盤戦でスポット購入する場合が多い。「祝日入りを控えていた商況もでもあり、SKエナジーがマーバンとともに買い付けを前倒しにした」(日本企業)。欧トラフィギュラは1日15時、リムトレーディングボード(RTB)で、アッパーザクムに関連した油種間スワップの唱えを提示した。トラフィギュラは今回、7月積みアッパーザクム50万バレルを販売して、等量の7月積みマーバンを購入するスワップをフラットで売り唱えた。トラフィギュラはその後、1日15時15分に、当該スワップの売唱えをマイナス5セントへと引き下げたが、最終的に買い手が現れず成約には至らなかった。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ ロシア産原油のインド向けの商いでは、6月着のウラルが成約された。6月着のウラルは、商いの序盤戦で、CFRベースでDTDブレントに対して2ドル台前半のディスカウントで成約があったが、今週初めにかけて価格はやや軟化しているようだ。直近の成約は、CFRベースでDTDブレントに対して2.40~2.50ドルのディスカウントに軟化している。これは、指標となるDTDブレントが相対的に強含んだため、ディスカウントが拡大したと、南アジアのプレーヤーは指摘した。また、インド向けのウラルの供給量にも前月と比べて大きな変化はないようだ。
南方 豪州産の商いでは、INPEXが個別交渉を通じて6月24~28日積みイクシスコンデンセートをハンファトタルエナジーズに販売した。成約価格はFOBベースでDTDブレントに対して1ドル台のプレミアムだったことが判明した。この成約に先立ち、INPEXが販売した6月13~17日積みの成約価格はFOBベースでDTDブレントに対して2ドル台のプレミアムだった。7月積み豪州産コンデンセートの商いでは、NWSCの供給プログラムが来週初めに確定する予定で、現時点で2~3カーゴの供給が見込まれている。
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