国内石油製品=4月28日~5月2日:陸上ガソリン、月初めから売り先行
陸上ガソリンは5月商談に移行し、早くも先安を織り込む形で軟化した。足元の原油安のほか、22日からの補助金再拡充に伴う値下げ観測が響き、卸業者の多くが売り気を強めた。GW商戦後は需要が鈍化する経験則も弱材料として織り込まれている。
もっとも、GW前は系列回帰が強まるほか、GW期間中は地方や観光地周辺のSSで需要が伸びる反面、都市部のSSは閑散となりやすいため、「いうほど手持ち玉を消化できない」(京浜地区の卸業者)などの声も寄せられた。千葉は週間で5.65円安の133.85円、阪神は同3.75円安の133.75円。両地区ともに下げを先取りしている。
上期のガソリン需要は、GW商戦を終えると消費者の節約志向がいったん強まり、さらに梅雨入りで需要が一段と湿りがちとなる。そして梅雨明け夏本番に移行後、お盆商戦でピークを迎える。この間に製油所の定修が重なり、製販バランスが調整される。GW後はガソリン需要がどうしても落ちやすいため、余剰感の調整は専ら精製側の足並みがどの程度揃うかにかかっている。
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