LNG=5月5日~9日:買い戻し需要が強まり急伸
DES北東アジア相場は9日に急騰。トレーダーやポートフォリオプレーヤーからの強い買い気を受けて、6月後半着が11ドル台後半まで切り上がった。買い戻し需要を抱えるトレーダーやポートフォリオプレーヤーが積極的に6月着のスポット玉を手当てしている。欧ビトールは中国石油天然気(ペトロチャイナ)から6月16~18日着と6月19~21日着の2カーゴをいずれも12.00ドルで購入。ビトールは英シェルからも6月17~19日着を7月限の北東アジア着のスポット市況に対して5セントのディスカウントで買い付けた。英BPもシェルから6月13~15日着を同市況対比11セントのディスカウントで手当てしている。7月前半着の商談も同市況対比ディスカウント圏で展開されていると伝えられた。
【FOB中東・DES中東・DES南アジア】 バーレーン国営石油会社(BAPCO)がDESベースでの買い付け入札を開示した。応札の締め切り日は伝えられていないものの、対象は6月1~10日着、6月25日~7月5日着および7月12~20日着の計3カーゴ。同社によるスポット市場での買い付け入札は2024年8月以来。「夏場の電力需要の増加に備えての調達だろう」(日本企業)。
【FOB大西洋圏・DES欧州・その他地域】 欧州議会は8日、欧州の在庫規制の緩和を正式に決議した。これにより、欧州の在庫規制は10月1日から12月1日までの間に在庫能力の83%までガスを貯蔵する内容に変更され、従来の11月1日時点で90%から緩和される。ただ、市場では欧州が現在議論している2027年末までにLNGを含めたロシア産ガスの輸入を段階的に廃止する方針案に関心が集まっている。
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