原油・コンデンセート=5月12~16日:ENEOSなどが7月マーバンを購入
アブダビ産原油の7月積み商いでは、日本勢がスポット購入を前倒しにした。前月とは一転して、WTIミッドランド原油など米国産軽質原油に比べ値ごろ感が強まる7月積みマーバン原油に対して買いを進めている。先週末以降の市場では、ENEOSが7月積みとしてマーバン原油20万バレルをスポット購入するとともに、出光興産も同マーバン原油50万バレル手当てした。シンガポールのトレーダーは「日? {では、複数の製油所の定修が終了するタイミングでもあり、今後も日本向けとして7月積みマーバンの成約が続く公算が大きい」と伝えた。
【アフリカ/欧州/ロシア/アメリカ】 ナイジェリア産原油の商いでは、アフリカで最大の製油所(日量65万バレル)を抱えるダンゴテグループが、6月積みとして計6カーゴを自? ミの製油所へ取り込む見通しと伝えられた。内訳はエスクラボス原油が計2カーゴ、ボニーライト原油、ブラスリバー原油、オクワイボメ原油、ヨーホー原油が各1カーゴ。ダンゴテ製油所では、残渣油中道分解装置(RFCC)が不具合で停止しているため、製油所全体の稼働率? ェ上昇していないとの見方が強まった。このため、上述の6月積みのナイジェリア産の取り込む数量も限られた。また、ダンゴテグループはこのところ、入札でWTIミッドランド原油などの買い入札も見送っていた。ただ、同社はRFCCの再稼働を5月中にも目指していると伝えられ、今後稼働率が上昇する可能性が指摘された。
【南方】 7月積みインドネシア産の商いでは、インドネシアのTISペトロリアム(TIS)が販売入札を開示した。この入札はシンガポール時間15日13時応札の締め切り、同日20? 棊L効期限で実施される。対象は5カーゴ。内訳は7月20~22日積みアルンコンデンセート(8万バレル)、7月23~25日積みララン原油(8万5,000 バレル)、7月25~30日積みミナス原油(5万バレル)、7月27~30日積みパンカー原油(15万 ? oレル)、7月29~31日積みBDカラパン原油(8万5,000バレル)。今回の入札に? ヘタイ石油公社(PTT)や米エクソンモービルなど固定的な需要を抱える複数のプレーヤーが参加する見通しとなった。
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