国内石油製品=5月12~16日:陸上ガソリン、原油高で下げ一服
陸上ガソリンは原油の反発や為替の円安巻き戻しを受け、売りトレンドがやや一服となった。月初めからの売り込みに対し、「行き過ぎ感も台頭した」(複数の市場関係者)。トランプ政権の関税政策見直しなどが原油上昇につながっている。もっとも、22日以降の補助金再拡充方針は変わっておらず、根強い先安観測は維持されている。千葉は前週比1.85円高の133.0円、阪神は同0.85円高の131.1円。
多くの市場関係者は22日以降に導入される補助金新制度を見極めたいとし、様子見姿勢を強めている。分かりにくい制度設計の側面もあり、商社や卸業者、小売業者間で制度に対する見方にズレがあるようだ。
また、3年間の現行補助金制度やそれに伴う小売統一価格を受け、「相場観がだいぶ曖昧になっている」(商社、小売業者)などの声も寄せられた。新制度では小売価格の統一基準は撤廃され、小売業者の裁量に委ねられる。「しばらくリハビリ期間が必要」(商社系ディーラー)など、冗談交じりの声も。
九州南部地区が16日に梅雨入りした。平年より14日、前年より23日も早い。今年は全国的に梅雨入りが早いのかどうか、今後のガソリン需給の材料にもなってくる。
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