原油・コンデンセート=5月19~23日:中国のユロン石化、8月着セピアの購入
中東 オマーンの商いでは、台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)が20日締めの入札で、7月積み200万バレルをドバイ市況連動価格でスポット購入していたことが明らかとなった。欧系企業2社がこれらを販売したと見られる。FPCCは、4~6月に実施した月例の入札でも、いずれもオマーン200万バレルを購入するなど、オマーンに対するスポットベースでの調達が恒常化している。
アフリカ・欧州・ロシア・アメリカ ブラジル産原油のアジア向けの商いでは、中国のユロン石化が8月着のブラジル産セピアを計200万バレル購入したようだ。価格はCFRベースで7月DTDブレントに対して2ドル台半ばから後半のプレミアムだったようだ。ユロン石化は中国の山東省に製油所(計日量40万バレル)を運営しており、すでに1基(日量20万バレル)を稼働しているが、今年初めには2基目となる常圧蒸留装置(CDU)のテストランに動いていたようだ。セピアはAPIが27度前後で硫黄分は0.4%程度の重質スウィート原油。
南方 入札関連では、インドネシア国営プルタミナが同国石化TPPI向け8月着コンデンセートの買い付け入札を開示した。この入札はジャカルタ時間21日に応札締め切り、23日に有効期限を迎え、対象は8月1~3日着1カーゴ(60万バレル)と8月12~14日着1カーゴ(30万バレル)。一方、この入札には英シェルなど複数のプレーヤーが参加する見通しで、シェルは7月25~29日積みNWSCを応札する見込み。
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